米グーグルはこのほど、中国通信設備・機器大手の中興通訊(ZTE、深セン市)製のスマートフォンなど携帯電話端末のユーザーに対し、基本ソフト(OS)「アンドロイド」の更新を停止した。米商務省が先に、イランと北朝鮮に通信設備を輸出し米国の制裁に違反した事件で虚偽の説明をしたとして、ZTEに米国企業との取引を7年間禁じる制裁を課したことを受けたもの。香港メディアの東網が伝えた。

 米国にZTE製品のユーザー数百万人が、既にスマホなどが使えないなどの影響が出ている。ZTE以外の製品に切り替えるユーザーもいるという。米国で販売されたZTE製品は、昨年からこれまでに約2500万台に上ったとみられる。

 このほか南アフリカ最大の通信キャリア、ボーダコム・グループは14日、ZTE製のスマートフォンの販売を中止すると発表した。ZTE製の他の通信機器も、順次販売を停止する。