香港の九龍・ホンハムと新界・羅湖を結ぶ鉄道の香港鉄路(MTR)東鉄線で11日午前9時ごろ、信号系統など2件の故障が相次いで発生、全線が2時間運休した。乗客約30万人が影響を受けたとみられる。ニュースサイト東網が伝えた。

 東鉄線が2時間も全線運休したのは開業以来16年間で初めて。この間、列車14本が立ち往生し一部乗客がドアを開けて線路を歩いた。各駅はプラットフォームや駅前が乗客であふれた。

 香港鉄路によると、同日午前9時ごろ、運転指令所が東鉄線の信号システム用のサーバーが不調となったの発見。予備機に切り替えるなど対応したが復旧せず、全線の一時運休を決めた。香港鉄路が故障の詳しい原因を調べている。