スウェーデン外務省の報道官は24日、中国政界の内幕物書籍・雑誌の出版と販売で知られていた香港の出版社兼書店、銅鑼湾書店のオーナーで、中国当局に拘束されていた桂民海氏が釈放されたことを明らかにした。同市は中国外交部は24日現在、何もコメントしていない。桂氏はスウェーデン国籍を持つ。台湾中央社が24日伝えた。

 桂氏の娘によると、在北京のスウェーデン大使館が中国外交部から桂氏を10月17日に釈放するとの通知を受けた。ただ娘は桂氏の現在の居場所について知らないと答えた。

 中国当局は娘に、桂氏は17日夜に釈放され外出が自由になると伝えたが、24日までに自身を含む家族と友人に連絡はないとした。

 在上海のスウェーデン総領事館が23日、桂氏から「重病の母に付き添いたい」との電話を受けた。しかし娘は「祖母は重病でなく、桂氏も一緒にいない」と述べた。

 2015年10月~12月、同書店の経営者で英国市民の李波氏や桂氏ら5人が、タイ、香港、中国本土で中国当局に拘束された。