中国メディアの極目新聞などによると、広西チワン族自治区玉林市陸川県沙坡鎮杉木坑で14日夜、土石流が起き、3人が生き埋めとなった。地元政府の緊急対応部門などが出動して捜索活動を行い、15日午前8人に3人を救出したが、まもなく死亡が確認された。 土石流は、台風１号（ウーティップ）の影響による大雨が引き金になった。広西・玉林では14日夜から15日にかけ大雨が降り、各地で冠水や土砂災害が起きた。
住民は「沙坡鎮は山に近く、家の多くは山の斜面に建てられている。これまで土石流の被害はなかったし、こんな大雨も初めてだ」と語った。また、村の道路沿いの川も氾濫して水田は冠水、養殖していた魚も流されたという。
沙坡鎮白馬村の住民の1人は「大雨は一昼夜降り続き、被害が特に大きかったのは大水村などの地域だ。我が家にも水が入り、膝まで浸かるほどだったので、2階に避難した。現在は水がゆっくり引き始めている」と述べた。
沙坡鎮の政府職員は5日正午、中国メディアの新京報の取材に対し「午前中には雨が止み、太陽が出た」と語った。現在、災後の復旧作業が進められている。いくつかの村では停電・断水が発生しており、復旧作業が進められている。
台風1号は15日午前5時ごろ、広西・賀州市八歩区内で熱帯低気圧に弱まった。しかし、中国気象局によれば、南西モンスーンとの相互作用により、華南や江南などでは引き続き激しい降雨が予想されている。沿岸部でも風雨の影響が残る見通しだ。
◇出典
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