
中国によるレアアースなど重要原材料の輸出管理、米国による半導体などハイテク製品の輸出制限が、今回のロンドン会談の焦点。5月にジュネーブで行われた米中高官会談では、両国とも「全面的な貿易封鎖は求めない」との姿勢を確認したが、その後、互いに一連の輸出規制措置を通じてサプライチェーンを妨害していると非難を応酬していた。
レアアースの輸出規制は、世界中の企業に不安を広げている。中国はレアアース磁性材料の世界市場をほぼ独占しており、この種の素材は電気自動車などに不可欠。これに対し米国は、5月に半導体設計ソフト、化学製品、航空機関連装置の輸出を停止し、すでに発給された輸出許可証も取り消した。
ハセット経済顧問は、「中国が自国経済に不可欠なレアアースや磁石の納品を加速すれば、米国は最近導入した半導体関連製品の輸出規制を撤廃するかもしれない」と述べた。ただし、「非常に高度なNVIDIA(エヌビディア)製品は対象外」と明言し、「それ以外の中国にとっても重要な半導体製品に限られる」とした。
台湾メディアによれば、中国の国際貿易交渉代表である李成鋼商務次官が現地時間10日午前0時ごろ、メディアに対して、両国の首脳が6月5日に行った電話会談の合意事項や、ジュネーブでの会談の合意に関して、「原則的な枠組み」に達したと明らかにした。
◇出典
https://www.chinatimes.com/realtimenews/20250611001046-260409?ctrack=pc_chinese_headl_p01&chdtv
https://www.stheadline.com/realtime-china/3463101/%E4%B8%AD%E7%BE%8E%E7%B6%93%E8%B2%BF%E7%A3%8B%E5%95%86%E6%A9%9F%E5%88%B6%E9%A6%96%E6%AC%A1%E6%9C%83%E8%AD%B0%E7%B5%90%E6%9D%9F-%E5%95%86%E5%8B%99%E9%83%A8%E9%9B%99%E6%96%B9%E9%81%94%E6%88%90%E6%A1%86%E6%9E%B6%E5%8D%94%E8%AD%B0
https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/news/20250611/bkn-20250611050254773-0611_00822_001.html