25年5月12日干ばつ 中国メディアの極目新聞などによると、中国の山西省など8つの省・自治区で干ばつが続いており、農業や水資源への影響が懸念されている。山西省呂梁市離石区の気象部門はこのほど、ロケット弾による人工降雨を実施した。(写真は事件を伝える東網のサイト)

 水利省によると、干ばつが深刻化しているのは主に灌漑(かんがい)設備が整っていない河北、山西、河南、湖北、広西、四川、雲南、陝西。特に山西、陝西では今後も有効な降雨が見込めず、干ばつの長期化が懸念されている。 

 山西省呂梁市中陽県や孝義市は、相次いで人工降雨作業を実施した。孝義市では市内全域で、5月7日から9日の間にロケット弾を用いて人工降雨を実施した。市の気象局は発射装置周辺60メートル以内への立ち入りを禁じ、未燃焼のロケット弾の残骸を発見しても拾わず、関係機関へ連絡するよう住民に呼びかけている。

 孝義市杜村郷では8日、WR-98型ロケット弾を計8発発射したところ、うち西泉村では15.3ミリの降雨を記録し、効果が明らかとなった。離石区では同日夕方、森林公園で複数のロケットを発射し、3時間の降雨で9.6ミリの降水を観測した。例年に比べて5月の乾燥傾向が強いため、今後も追加の人工降雨を検討するという。

 水利省は、今後も全国の干ばつ状況を注視し、科学的な水資源の調整を進める方針を示している。気象と農業部門も、干ばつの影響を最小限に抑えるため、緊急対応を続けている。

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