25年4月16日民主  四川省成都市金牛区の茶店子バスターミナル近くの歩道橋で15日深夜、「民主こそが進むべき道」と書かれた横断幕が掲げられた。掲げた人物はすでに連絡が取れなくなっており、当局に連行された可能性がある。台湾の中央通信社が伝えた。(写真は事件を伝える中央通信社のサイト)

 横断幕は3枚で、白地に赤い文字で「中国は誰かに進む方向を指示される必要はない。民主こそが進むべき道」、「人民に必要なのは、権力に制約がなく責任を問われない政党ではない」、「政治体制の改革なくして民族の復興はない」など。中国では22年10月にも北京で同様の横断幕が掲げられる事件が起きた。
 
X(旧Twitter)の有名アカウント「先生じゃない李先生)」によると、この横断幕を掲げたとされる中国人から電子メールで「この横断幕は1年前から準備していた。拡散を手伝ってほしい」と伝えられた。この中国人とは既に連絡が取れなくなっている。

 中国では中国共産党第20回全国代表大会の開催期間中2022年10月13日にも、北京市海淀区の四通橋で、ネット名「彭載舟」の民主活動家、彭立発氏が「指導者はいらない、選挙を求める」「独裁者・国家の敵である習近平を弾劾せよ」などと書かれた横断幕を掲げ、世界的な注目を浴びた。彭立発氏は即座に逮捕され、現在も行方不明のまま。中国国内では強い反響を呼び、同年末、当局に抗議する「白紙運動」の一因となった。