25年1月22日米大統領中国メディアの光明網によると、中国の俳優、王星さんの拉致事件をきっかけに、タイ国境に近いミャンマー・ミャワディを拠点とする特殊詐欺団に注目が集まる中、中国など関係6カ国でつくる「瀾滄江―メコン川総合法執行安全協力センター」の会合が21日、雲南省昆明市で開かれた。センターは今年、2回目となる特殊詐欺団の壊滅作戦を行うことを決めた。(写真は星島日報のサイト)

 会合に出席したのは中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの警察や軍の関係者ら。6カ国は昨年8月~12月、各地で特殊詐欺団の壊滅作戦を行い、容疑者約7万人を逮捕し監禁中の被害者約160人を救出した。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、王星さんの事件では、中国政府世論の強い圧力を受けててタイ警察と協力して拉致からまもなく王さんを救出。中国政府は「人民を愛する政府」による救出劇を大々的に宣伝したが、王さんが不注意から、他に数十人かそれ以上の中国人が監禁されていると口走り、拠点の恐るべき状況の一部が表面化した。

 ネットでは、王さんが監禁されていたミャワディの拠点に監禁されている約1500人の資料が流出。毎年7万人以上の中国人が拠点に拉致されていることが明かされ、ネット民の間で強い怒りが広がっている。

 評論家の黄楡氏はVOAに寄稿し「中国人は、特殊詐欺団が中国官僚集団の支援を受けていると疑い始めた。拠点が、巨大経済圏構想『一帯一路』戦略の一部との疑念も出ている」と指摘した。


◇出典

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https://www.voachinese.com/a/china-myanmar-thailand-reach-consensus-to-eradicate-telecom-fraud-centres-20250121/7944619.html


◇参考情報
タイで行方不明の中国人俳優発見 特殊詐欺団が拉致