25年1月15日タイ旅行中国メディアの界面新聞によると、中国の俳優、王星さんがミャンマーの特殊詐欺団に拉致された事件が、タイの観光業に影響を与え始めた。欧州航空データ会社フォワードキーズによれば、中国発タイ行きの航空券のキャンセル件数が1週間で155%増えた。(写真は聯合報のサイト)

 ビーチリゾートのバタやで知られる、タイ東部チョンブリー県の観光協会によると、中国人旅行団の30~40%がホテルの予約を取り消した。ただ、団体旅行客は中国人観光客の20%で残りは個人客だという。

 台湾紙・聯合報によると、タイでは最近、中国人が失踪しミャンマーの特殊詐欺団の根拠地に拉致される事件が多発しており、中国人観光客のタイ観光への信頼を損ねている。

 王星さんも拉致の被害者の一人で、ドラマ撮影のために向かったタイに向かった後、行方不明となり、在タイ中国大使館とタイ政府などの協力で救出された。

 タイの警察長官は12日、中国大使館の呉志武公使に対し、国際犯罪の抑止と取り締まりを強化し、タイ訪問の中国人の安全を確保するなどと述べた。