25年1月15日銀行ロイター通信は14日、消息筋の話として、中国の金融監督3機関である、中国人民銀行、国家金融監督管理局、中国証券監督管理委員会(証監会)の職員の賃金が1月から50%引き下げられたと伝えた。引き下げ後の賃金は、中国の一般の国家公務員並みとなる。台湾紙の聯合報が15日伝えた。 (写真はRFAのサイト)

 同通信によれば、証監会の部門責任者の年収は30万~40万元(656万~860万円)で、他の国家機関に勤務する公務員の2倍。3機関では最高幹部クラスは60%、部門責任者は50%、他の職員は40%賃金を減らされた。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、米在住のエコノミスト、李恒青氏は「中国の金融業界では賃金引き下げの情報が飛び交っている。中国当局は金融業の経営コストを引き下げて、資金を実体経済に向かわせようとしている」と語った。

 李氏によれば、中国金融機関の預貸金利ざやは1.54%で、巨額な損失を招いている。中国の金融機関は、不良債権という別の巨大リスクにも直面している。しかし、習近平主席は、金融機関の苦境を顧みず、あらゆる方法で資金を実体経済に回そうとしているという。

 ただし李氏は、内需を拡大し、経済を立て直す目標は、これらの措置では達成できないとの見方を示した。

◇出典

https://udn.com/news/story/7333/8490402?from=udn-catebreaknews_ch2

https://www.rfa.org/mandarin/duomeiti/shangye/jingji/2025/01/14/economy-finance/