1937年12月13日に起きたとされる南京事件の87周年の記念日を前に、在上海日本総領事館は10月31日、上海市に2カ所ある日本人学校が12月13日の授業をオンラインに切り替えると発表した。広東省深セン市は、満州事変か93年の9月18日、通学途中の日本人学校の男子児童が、男に刺されて死亡する事件があり、子どもを持つ日本人に不安が広がっていた。台湾の中央通信社が31日伝えた。

 今年6月24日には江蘇省蘇州市でも、日本人学校のスクールバスを待っていた日本人母子が刃物で襲われて負傷。深センの事件では10歳の男児が男に腹を刃物で刺され、翌日死亡した。中国社会での反日感情の高さを見せつけた。 

 日本のメディア関係者は中央通信社に「日本人は12月13日の『国家追悼日』に、反日感情が高まることを心配しており、安全対策の一環として、児童・生徒に登校させずオンライン授業とすることを決めた」と語った。

 上海の日本人学校で高等部は通常授業を行う。江蘇省蘇州市と浙江省杭州市の日本人学校は方針を決めていないという。

◇出典

https://www.cna.com.tw/news/acn/202410310391.aspx

◇参考情報
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