韓国外交筋は28日、中国安徽省合肥市在住の50代の韓国人男性が中国当局にスパイ容疑で正式に逮捕されたことを明らかにした。韓国人男性は改正「反スパイ法」施行後の昨年末に拘束された後、検察に送られた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が韓国聯合ニュースの情報として伝えた。(写真はRFAのサイト)
韓国人男性は以前、中国の半導体会社に勤務していた。中国当局は、男性が企業機密を韓国に漏らしたとみている。中国在住の韓国人が同法違反で逮捕されたのは初めて。ロイター通信によれば、中国外務省は29日、韓国人男性が同法違反で逮捕されたことを確認した。
台湾の中央通信社が韓国メディアの情報として伝えたところでは、韓国人男性は、サムスン電子の半導体部門の出身。2016年以降、中国の半導体大手3~4社で勤務した。中国の半導体メモリー大手、長キン(は森の形に金が3つ)存儲技術(CXMT、安徽省合肥市)も含まれる。
情報機関の安徽省国家安全局は、男性がCXMT在勤中、韓国に半導体関連情報を漏らしたとみている。ただ、男性はCXMTで中核的な技術に触れる権限はなかったと主張している。
同局は23年12月、男性を合肥市内の自宅から連行。現地のホテルに5カ月余り軟禁し、取り調べを行った。男性は今年5月26日から合肥市の拘置所に勾留されている。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/cmh1-china-korea-anti-espionage-10292024030138.html
https://www.cna.com.tw/news/acn/202410290272.aspx
◇参考情報