中国メディアの北京商報などによると、浙江省杭州市の莫干山路で24日正午ごろ、電気自動車（ＥＶ）1台が自然発火した。ＥＶは、国有自動車メーカー、北京汽車集団（北京市）傘下の高級電気自動車（ＥＶ）ブランド極狐汽車（ＡＲＣＦＯＸ、アークフォックス）のアルファＳ。けが人の情報はない。（写真は星島日報のサイト）

　消防が急行して間もなく火を消したが、極狐汽車の職員が、裏返しの制服を着て現れ、車の所有者や消防隊員の同意を得ないまま、車体からロゴを取り外した上、車を黒い布で覆った。事故の隠ぺいとして批判の声が上がった。

　極狐汽車の25日の発表によると、事故車は発火前、駆動用電池の電圧、温度、絶縁などのデータに異常はなかった。火災の消火後の調査でも、駆動用電池に異常はなく燃えた形跡がなかった。出火原因は、消防が調査を進めており、判明後に速やかに公表するという。

　極狐汽車は、職員による事故隠ぺいと疑われる行動について「事故処理の過程で、職員の不適切な行為が、車の所有者や皆様に非常な不快感を与えてしまったことを心から陳謝する」とコメントした。

◇出典

○シャオミのＥＶが暴走＝歩行者ら3人死傷―海南

○ＮＩＯ電動車3階から転落　テスト中の職員ら2人死亡