中国メディアの界面新聞などによると、陝西省は連日大雨が続き、多数の河川で水が堤防からあふれた。うち同省宝鶏市では1日に1カ月分以上の雨が降り、河川の増水で市街地一面が冠水。一部で水深が2メートルに達した。

　陝西省の大雨は15日から続いており、各地で水害が発生。18日午前2時30分までに宝鶏のほか、渭南、漢中、安康など6市で9万7900人が被災し、2万0300人が避難した。

　同省内では家屋381世帯の955室が損壊。農地1130ヘクタールが被災し、うち445ヘクタールは収穫不能となった。

　宝鶏市の7月の平均雨量は、例年は104ミリ。しかし16日夜から24時間で182.4ミリを記録した。

　同市では、市内を流れる「石ハ（土へんに覇）河」と支流で水が堤防からあふれた。市内各所が冠水し、市民によれば車多数が押し流された。住宅団地の多くで、地下の車庫が冠水。水位は2～3メートルとなり、店舗や住宅の1階が水没した。

○河南各地で記録的大雨　南陽市で684ミリ、市街地冠

○南方各地の水害で死者不明者86人　被災者2076万人