米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、英当局が駐ロンドン香港経済貿易代表部幹部をスパイ容疑で拘束してから1カ月足らずの3日、中国の情報機関、国家安全省は3日、英秘密情報部(MI6)の協力者の国家機関職員によるスパイ事件を摘発したと発表した。
英国の対中スパイの摘発は今年2件目。同省は協力者が関与した機密のレベルなどは明らかにしておらず、協力の手口も過去の事例と似ており、専門家からはスパイ事件が本当にあったかどうか疑わしいとの指摘が出ている。
国家安全省によれば、中央政府機関で協力者としてスパイをしていた男性は、2015年に英国留学を申請。当時、英秘密情報部が、男性が重要ポストに就いていることに目を付け、直ちに留学を受け入れた。その後、MI6は、高額報酬と安全確保を条件に英政府への情報提供を求め、スパイの訓練を施した。
同省によれば男性の妻も、中国で重要な地位にあるため、MI6が同じ道に入るよう要求。最後は夫婦で英国のスパイとなった。
◇出典
https://www.rfa.org/cantonese/news/uk-spy-06032024092135.html