中国メディアによると、寧夏回族自治区霊武市寧東鎮にある化学大手、寧夏宝豊能源集団(宝豊能源)のメタノール工場で爆発があり、2人が死亡、4人が重軽傷を負った。 同社工場の事故は過去3カ月で3回目。今年1月には化学品工場で爆発炎上事故があり2人が負傷。昨年8月にもメタノール工場で有毒ガスが漏れ2人が死亡した。
事故が起きた工場は、コークス炉ガス(COG)でメタールを合成している。敷地面積は3.3ヘクタール。COGの処理や圧縮、脱硫などの設備を備えている。
地元工業団地の管理当局が今年2月作成した、火災の危険度が高く2024年の重点監視対象とする工場の中に、同社のメタノール工場2カ所が含まれていた。
宝豊能源は上海証券取引所の上場企業で、石油の代わりに石炭を使い、ハイエンドの化学品を生産している。具体的な製品には、石炭由来のオレフィン、COGを原料とするメタノール、このメタノールを使ったポリエチレンやポリプロピレンなどがある。