中国メディアの澎湃新聞などによると、山西省臨汾市郷寧県のG59呼北高速道路の西家塔トンネル内で19日午後2時37分ごろ、走行中の大型観光バスが側壁に激突した。乗客ら51人のうち運転手を含む14人が死亡、37人がけがした。山西交通警察高速隊などが事故原因の調査を始めた。（写真は東網のサイト）

　同警察隊などによると、バスはトンネル側壁に激突後、乗客ら多数が壊れた車内に閉じ込められた。通報を受けた同隊や消防などの隊員が現場に急行し、救助作業を行った。同高速道路は一時通行止めになったが、間もなく再開した。

　G59呼北高速道路は、中国の国家高速道路網のうち南北方向に伸びる主要幹線の一つ。内モンゴル自治区フフホト市から広西チワン族自治区北海市まで、全長は2678メートル及ぶ。

　中国では大型バスが絡む事故がしばしば発生。今月15日には天津市東麗区の交差点で大型観光バスが路線バスに追突して炎上。運転手が死亡し高校生37人がけがした。22年2月には、広西チワン族自治区河池市南丹県の蘭州―海口高速道路のトンネル付近で、乗客59人を乗せた大型観光バスが路肩に転落。7人が死傷した。

○路線バス迷走、川に転落＝運転手急病、2人軽傷

○大型バスが高速道の路肩に転落　1人死亡6人けが　広西