2024年3月12日中南海 台湾の中央通信社によると、第14期全国人民代表大会(全人代=国会)と中国の国政助言機関・全国政治協商会議(政協)が開会中の北京市で、中国指導者が執務する中南海の入り口である新華門に、何者かが車で突入を図る事件が起きたもようだ。関連の動画が10日朝からネット上で拡散を始めた。発生の日時は明らかでない。(写真は東網のサイト)

 SNS(交流サイト)Xの有名投稿者「李先生はあなたの先生ではない」が掲載した動画によれば、夜間に黒いセダンが走って来て新華門前の歩道に停車。車を門の方に向けたとたん、警備担当者10数人が駆け寄り、運転席の男を引きずり下ろして連行した。

 中南海は、中国共産党中央と国務院(中央政府)など重要機関の執務場所で、最高指導者の居住地でもある。警戒は厳重で、武装部隊による何重もの警備体制が敷かれている。

 ネット情報によれば、黒いセダンは北京ナンバーで、高級官僚が使うのと同じタイプ。全人代開会中で厳重な警戒が行われる中、車が新華門前の歩道に乗り付けられたことに憶測が広まっている。

 北京では2022年10月、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)の開幕直前、中心部の海淀区の高架道路「四通橋」で、習近平国家主席を批判する横断幕が掲げられる事件が起きている。

◇出典

https://www.cna.com.tw/news/acn/202403110252.aspx