香港メディアの星島日報によると、貴州省で2月に発生した山火事は21日までに計221件に拡大し、出火場所は省内の半分の地域に拡大した。中央政府は当初の無関心な態度を一転し、森林草原火災対策本部が27日、にわかに調査と責任追及を行う方針を発表した。(写真は星島日報のサイト)
台湾の中央通信社によると、貴州の山火事の情報はネットを通じて民衆に拡散。中国の主要メディアは、当初は大きく取り上げなかったが、内外の注目が集るにつれて追随を始めた。
調査開始を告げる同本部の通知によると、貴州省の森林火災は2月10日から21日に激しくなり、一時「爆発的」な状態となり、生態系と民衆の生命、財産の安全に深刻な脅威となった。山火事は殉職者2人を出した後、22日に鎮火した。
ネット上では貴州の山火事に絡み、放火が原因などとするデマが拡散。「日本がスパイを派遣して火を着けた」などとする書き込みもあった。また、2023年に米ハワイで起きた火災では、中国中央テレビが4日間にわたり詳しく報道したのに、貴州の山火事は12日も続いた後、鎮火してから報じ始めたなど、報道姿勢への批判も相次いだ。
中国応急管理省の係官によれば、貴州省の今回の大規模森林火災は「自然要因と人的過失によるもの」。出火当時、火元となった貴州省南西部は気温が平年より2~4度高い一方、降水量は5~8割少なくなっていた。一方で春節(旧正月)のため花火・爆竹の使用や、春の耕作開始に伴うわらの野焼きが行われ、火災が起きやすくなっていた。
◇出典
https://std.stheadline.com/realtime/article/1983823/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E8%B2%B4%E5%B7%9E%E5%B1%B1%E7%81%AB%E8%B7%A8%E7%87%92%E5%8D%8A%E5%80%8B%E7%9C%81-%E5%9C%8B%E5%AE%B6%E6%A3%AE%E9%98%B2%E8%BE%A6%E7%9D%A3%E6%9F%A5%E7%A9%B6%E8%B2%AC
https://www.cna.com.tw/news/acn/202402280183.aspx