2024年2月13日スパイ 中国・北京の裁判所からスパイ罪で執行猶予付きの死刑判決を受けた、オーストラリア国籍の中国人作家、楊恒均氏(58)について、香港メディアの星島日報は12日、楊氏がかつて情報機関の海南省国家安全庁に在勤中、機密文書40件を台湾軍の情報機関に販売し440万香港ドル(約8400万円)を得ていたと報じた。(写真は星島日報のサイト)

 楊氏は中国湖北省出身で、情報機関の国家安全省で勤務した経歴がある。星島日報によれば、楊氏の起訴状がSNS(交流サイト)に流出。それによれば、楊氏は1994~2002年、海南省国家安全庁の勤務で入手した情報を台湾側に売った。

 北京の裁判所は、楊氏がどの国のスパイであったかは公開していない。ただ、楊氏の友人でシドニー工科大学の馮崇義教授によると、判決書は楊氏が1994年に香港で台湾の情報機関員に情報を提供していたと指摘した。

 流出した起訴状は、北京市人民検察院第二分院が2020年に作成したもので、在米の中国人民主運動家がX(旧ツイッター)に投稿した。それによれば楊氏は、94~2002年、報酬と引き換えに台湾国防省軍事情報局に、女友だちを介し郵便で情報40件を渡していた。内容は、馮氏が紹介した判決の内容と合致している。

 起訴状によれば、楊氏は海南省安全庁で入手した機密情報を写真やコピーなどで取得。渡した情報40件のうち31件は極秘情報だった。楊氏の女友だち呉彦諺さんもスパイ罪で摘発された。

 楊氏は、オーストラリアに移住して作家として活躍。中国は自由と民主主義の改革が必要との言論活動を続け、幅広く読者を集めていた。2019年に北京市国家安全局に摘発され翌年に起訴された。

◇出典

https://www.stheadline.com/realtime-china/3316102/%E6%A5%8A%E6%81%86%E5%9D%87%E5%88%A4%E6%AD%BB%E7%B7%A9%E8%B5%B7%E8%A8%B4%E6%9B%B8%E6%8F%AD30%E5%B9%B4%E5%89%8D%E4%BB%BB%E8%81%B7%E6%B5%B7%E5%8D%97%E5%9C%8B%E5%AE%89%E5%BB%B3-%E6%94%B6440%E8%90%AC%E5%90%91%E5%8F%B0%E7%81%A3%E8%BB%8D%E6%83%85%E5%B1%80%E8%B3%A340%E4%BB%BD%E6%A9%9F%E5%AF%86%E6%96%87%E4%BB%B6

https://std.stheadline.com/realtime/article/1980767/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E6%A5%8A%E6%81%86%E5%9D%87%E5%88%A4%E6%AD%BB%E7%B7%A9%EF%B8%B1%E9%A6%99%E6%B8%AF%E5%A5%B3%E5%8F%8B%E5%90%8C%E6%B6%89%E9%96%93%E8%AB%9C%E7%BD%AA%E8%A2%AB%E6%8D%95%E7%B4%B0%E7%AF%80-%E5%8F%97%E6%8C%87%E4%BD%BF%E8%88%87%E5%8F%B0%E8%BB%8D%E6%83%85%E4%BA%BA%E5%93%A1%E8%81%AF%E7%B5%A1

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