台風13号(ハト)が23日、香港・マカオと広東省沿岸地区を襲い、24日までに17人が死亡した。うち8人が死亡したマカオでは十分な警戒情報を提供できなかったとして気象局長が辞任した。ラジオ・フリー・アジア(RFA)などが伝えた。
東網によると、マカオの死者8人うち5人は、高潮で浸水した店舗と駐車場内で死亡した。うち2人は、商業施設も入る海岸沿いのマンション「典雅湾」の住民。23日午前10時ごろ、地下駐車場の入り口で浸水を防ぐ作業中、突然押し寄せた海水のため駐車場内に押し流された。消防隊などが捜索していたが、翌未明に遺体で見つかった。
マカオを除く死者は、広東省珠海市が4人、中山市が3人、江門が1人、その他広東省1人。負傷者は数百人に上った。
台風13号が23日に上陸した広東省珠海市では、家屋275戸が倒壊。断水、停電や倒木による道路の通行止めが起きた。中山市でも、オートバイの女性が倒木に当たり死亡した。
気象当局によると、台風14号が24日夜発生し、27日に広東省に上陸する見通し。