中国メディアの環球網によると、中国疾病対策予防センターは16日、ウイルス感染症のサル痘（エムポックス）の9月の新規患者は305人だったと発表した。うち北京が42人で最も多く、広東の40人、浙江の38人が続いた。重症者や死者の報告はないという。（写真は東網のサイト）

　同センターによると、新規患者の99％は男性。92.9％は男性間の性的接触があった。9月の女性の新規患者は2人。性的接触以外の濃厚接触による感染者は3人だった。

　中国国内での感染によるサル痘患者は、今年5月に北京で初めて見つかり、その後、他省・市でも相次ぎ確認された。研究チームが北京の患者82人を調べたところ、ウイルスの遺伝子が東アジアと東南アジアとほぼ同じであることが確認された。

　香港メディアの東網によると、サル痘は人畜共通感染症。2022年5月、ナイジェリアからの旅行者により英国に持ち込まれた後、多くの国で感染が拡大。今年8月までに114カ国で8万9000人の患者が見つかり、うち157人が死亡した。

○サル痘の予防計画公布＝濃厚接触者は21日間自己観察

○広東でコレラ、青海ではサル痘患者