20230921爆発中国のニュースサイト、上観によると、中国上海市の金属3Dプリンターの開発会社、上海漢邦聯航激光科技で14日午後2時ごろ、粉じん爆発が2回起き、従業員2人が死亡、2人が受傷を負った。(写真は東網のサイト)

 爆発事故が起きたのは、同社の研究開発(R&D)施設で、アルミ合金の粉末を使い作業していた。同日11時32分ごろ集じん機が爆発炎上し、従業員が消し止めた。午後2時ごろ、従業員が除じん機のフィルターに水かけたところ再び爆発が起きた。

 同社などが調べたところ、従業員が同日11時半ごろに、湿ったフィルターを集じん機内に入れたため、水とアルミ合金の粉じんが反応して水素が発生。静電気などが原因で集じんの中で1回目の爆発が起きた粉末とみられる。

 同日午後2時ごろ、従業員が集じん機を研究室外に運び出しふたを開けたところ、フィルターが高温となり煙が出ているのを発見。フィルターに直接水をかけたところ、高温下で急激な反応が生じて爆発したとみられる。2回目の爆発で周囲にいた従業員が死傷した。

 専門家によると、金属3Dプリンターが使うアルミ粉末は、燃えやすいだけでなく、水に触れると水素ガスを発生する速度が一般のアルミ材より速い。しばしば自然発火につながるという。

◇出典

https://www.jfdaily.com/sgh/detail?id=1130208

https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/cnnews/20230920/bkn-20230920190155525-0920_00952_001.html

◇参考情報
大手化学工場で爆発と火災=6人死傷1人不明―山東