20230905台風 香港メディアの東網によると、大型の台風9号(サオラ)の影響により広東省西部の羅定市では2~3日、激しい雨が降り、中心部の街路や住宅が浸水した。一部で水の深さは住宅の2階部分に達し、車や街路樹が押し流された。ネット上では、深刻な浸水被害はダムの放流が原因との見方も伝えられている。(写真は東網のサイト)

 同市を管轄する雲浮水文局は2日夜、市内を流れる太平河の洪水警報を発令。危険地域の1958人が避難した。ネット上の映像によると、羅定市中心部は一面水に覆われた。ネット民の1人は、水害はダムの放流が原因と指摘。2日夜「台風の影響で羅定ダムが放流を開始した。放流口5つ全部を開き、周辺の村落が影響を受けた」と書いた。

 台湾の中央通信社によると、中国華北と東北では8月初め、台風5号(トクスリ)の影響で大雨が降った。華北では北京を守るため、川の水の遊水地への放流が行われ、河北や天津で大規模な水害が起きた。河北省タク州市では現在も復旧が終わっていない。

 広東羅定の今回の水害でも、住宅や車が短期間で水に浸かり、市街地一面が冠水するなど、8月初めの華北と同様の場面が再現された。X(旧ツイッター)では華北の教訓が活かされていないとの指摘も出ている。

◇出典

https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/cnnews/20230905/bkn-20230905163047248-0905_00952_001.html

https://www.cna.com.tw/news/acn/202309050144.aspx

◇参考情報