米公共放送ボイス・オブ・アメリカ（ＶＯＡ）によると、中国の李尚福国防相は4日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議（通称シャングリラ会合）で演説し、中国軍艦艇が台湾海峡で、カナダ軍のフリゲート艦ともに航行中だった米駆逐艦の航行を妨害した事件について「米国の挑発だ」と述べて、自軍の行動を正当化し米国を批判した。（写真はRFAのサイト）

　米太平洋軍司令部は3日、米ミサイル駆逐艦チャンフーンが、カナダのフリゲート艦モントリオールとともに、「航行の自由」行動の一環として台湾海峡を航行中、中国軍艦艇1隻から、危険な操艦による航行の妨害を受けたと発表した。双方が衝突する恐れもあったという。

　李国防相は、米艦の航行について「自由航行や無害通航を利用して覇権を行う意図がある」などと述べた。

　

◇参考情報

https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/3-06042023104507.html

https://www.voachinese.com/a/china-defends-buzzing-american-warship-in-taiwan-strait-20230604/7122389.html