
米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、カナダと中国が8~9日、互いの外交官各1人に国外退去を命じ合い、両国関係が大きな揺れに見舞われている。中国と西側諸国の関係がさらに悪化する恐れがある。(写真はRFAのサイト画面)
中国外務省は9日、カナダの上海総領事館のジェニファー・ラロン領事に対し、「歓迎できない人物」として5月13日までに中国を離れるよう求めた。カナダ政府も8日、駐トロント中国領事館に勤務する趙巍領事について、カナダ連邦議会のマイケル・チョン議員と家族を脅したとして国外退去を決めた。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)の拘束事件で一時冷え込んだ中国とカナダの外交関係が、再び悪化している。
チョン議員は2021年2月、新疆での中国のジェノサイド(民族大量虐殺)を非難する決議案を提出した。趙領事は、チョン議員と香港にいるチョン議員の親類の情報を収集した上、脅迫を行った。
◇出典
https://www.voachinese.com/a/china-on-twitter-canada-20230509/7085968.html
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/junshiwaijiao/lf-05092023082253.html
◇参考情報