中国メディアの澎湃新聞などによると、甘粛省酒泉市金塔県の一般道路で4月29日午前6時50分ごろ、ワゴン車と大型トラックが正面衝突した。ワゴン車に乗っていた18人のうち7人が死亡10人がけがした。運転手は無事。ワゴン車は7人乗りだった。（写真は済南時報のサイト画面）

　警察は、双方の運転手を拘束し、取り調べている。ワゴン車は17人を仕事先の農場に運ぶ途中だった。中央政府の公安省交通管理局は事故再発の防止のため、ワゴン車の定員オーバーを取り締まるよう全国の警察に指示した。

　ネットメディアによれば、今回の事故の死傷者は、出稼ぎの農業作業員ら。交通費の節約のため定員オーバーのワゴン車を利用していたとみられる。中国の一部地域は公共交通サービスが不十分である一方、農業作業員は待遇が悪く、このような車を使わざるを得ないという。

　ニュースメディアの済南時報によると、中国では定員オーバーのワゴン車による事故が頻発。22年5月には、広東省韶関市でワゴン車が川に転落。乗っていた10人が全員死亡した。運転手を除く9人は女性で、近くの農場で臨時雇いで働いていた。18年11月には陝西省西安市ワゴン車と混交リートミキサー車が正面衝突。ワゴン車に乗っていた建設作業員12人のうち9人が死亡、3人がけがした。

　21年7月には、河南省の高速道路で、違法営業のワゴン車が摘発され、定員7人のところ20人が乗っているのがみつかった。乗客は全員中高年の出稼ぎ労働者で、仕事のため同省鄭州市に向かっていた。

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