米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、台湾の出版社「八旗文化」の富察（本名、李延賀）編集長が、今年3月、訪問先の中国上海で失踪した事件で、中国の国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は26日、李延賀氏が国家の安全に危害を加える行動を行った疑いで、国家安全機関の取り調べを受けていると述べた。（写真はRFAのサイト画面）

　米紙ニューヨーク・タイムズ（中国語版）は、台湾の出版界では、中国当局が李氏の拘束により警告を発したものとみて憂慮していると報じた。

　台湾居住の中国人作家、貝嶺氏は26日、「中国当局が受け入れられない本を、李氏が出版したことだけが、拘束の理由ではない」と指摘。李氏の拘束が（台湾出版界に対する萎縮効果を狙ったものとの見方を示した。

◇出典

○香港の書店所有者に懲役10年　スウェーデン外務省が釈放要求