20230421宝馬台湾・中央通信社によると、自動車製造会社の独BMWが、18日開幕した上海国際モーターショーで、景品のアイスクリームの配布をめぐり中国人への差別があったとして「炎上」する騒ぎが起きた。BMWが謝罪したがネット上の怒りは収まらず、株価も値下がりした。(写真は中国のネットメディアから)

 同モーターショーでは、自動車メーカーの多くがイベントで見学者を引きつけようとする中、BMW傘下の電動小型車「ミニ」の展示場では、現場スタッフがアイスクリームを無料配布した。その際、女性スタッフ2人が中国人見学者に対し「もうない」と言ったのに、直後に訪ねた外国は親切な扱いを受けたという。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、女性スタッフとのやり取りなどを映した映像が拡散して、中国人の民族意識に火が着き、「外国人崇拝」だとしてBMWへの批判が殺到。女性スタッフもネット上で攻撃の対象となり、中国政府系メディア「環球時報」の前編集長、胡錫進氏もネット民に冷静になるよう呼び掛けた。

 ミニの中国事業部門は20日、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」の公式アカウントで「内部の管理の不行き届きと、職員の無責任より皆様に不愉快な思いをさせた」として陳謝した。

 ただ、中国のネット民の怒りは収まらず、批判の書き込みが続いている。独株式市場でBMWの株価は19日、前日終値比で4.33%値下がりした。

◇出典

https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/6-04202023161958.html