中国メディアの環球網などによると、浙江省金華市武義県・泉渓鎮の鳳凰山工業区にある建材製造会社、浙江偉嘉利工貿の工場で17日午後2時4分ごろ火災が発生し、消防車36台が出動して消火に当たり、約12時間後の18日未明に鎮火した。作業中の工員が逃げ遅れ、翌18日午前4時まで救出活動が行われたが、11人が死亡した。（写真は動画サイト青蜂侠の画面）

　別のメディアの新民晩報によると、工場は鉄骨造りの3階建てで、木製のドアを製造していた。火災で、木製のドアのほか、塗料、包装材などが燃えた。出火時は勤務時間中で、工員多数が作業していた。

　金華市消防救援支隊によると、工場は鉄骨造で長時間の火災のため熱を帯びていたほか、倒壊の危険があったため、救助作業が難航した。工場内は多数の塗料が置かれ、他の有害物質に警戒する必要があったことで、救出が手間取ったという。

　中国ではこのところ、多数が死傷する工場火災が頻発。14日には湖北省鐘祥市の造船工場で爆発と火災があり、工員12人が死傷した。10日は、四川省瀘州市竜馬潭区の酒造会社で火災があり、工員4人が死亡。1月15日には、遼寧省盤錦市盤山県の石油化学大手会社のプラントで爆発があり36人が死傷した。

○遼寧盤錦の化学工場が爆発炎上　36人死傷12人不明