中国メディアの正観新聞などによると、陝西省西安市雁塔区の住宅団地で29日午後7時ごろ、高層住宅の29階から住民の男性（35）が飛び降り、地上にいた男児（5）を直撃した。地元の西安市公安局（警察）雁塔分局によると2人は死亡した。同局が詳しい状況を調べている。（写真は星島網のサイト画面）

　住民によれば、事故が起きたの住宅団地の2号棟。男性は自宅から投身自殺したものとみられる。男児は祖父に付き添われ、キックスケーターで遊んでいた。男性はその場で死亡。男児は病院に運ばれた後、亡くなった。

　住民によれば、2号棟は約50平方メートルの小規模物件が多く大多数が賃貸。近くの別の団地で働く清掃員の男性によると、2号棟では昨年も2件の飛び降り事件が起きたという。

　中国では、高層住宅などからの投身自殺の巻き添えとなり死傷する事件がしばしば発生。20年11月には、広東省東莞市石竜鎮の高層住宅の30階から男性が飛び降り、地上にいた宅配便の集配員が直撃されて死亡した。20年10月には、重慶市・石柱土家自治県で、市街地の橋から男性が身を投げ、下の道路を歩いていた高齢の男性に激突。2人とも死亡した。

○マンションから男性投身　高校生2人も巻き添え死　重慶