20230124水 中国メディアの環球網などによると、河南省の三門峡ダム下流の黄河で22日午後4時10分ごろ、川の水位が突然上がり、河岸で行楽中の観光客が水に流されるなどした。地元の三門峡市応急管理局によると、23日午前7時現在、2人が死亡、7人が行方不明となっている。(写真は東網のサイト画面)

 別のメディアの紅星新聞によると、三門峡ダム下流の河岸は砂地と浅瀬の景色が美しく、人気の写真撮影地。22日は天気が良く、多数の観光客が訪れていた。同日4時10分ごろ突然に川の水位が上がり、浅瀬にいた観光客が慌てて岸に上がったが、一部が水に流された。約20分後、救助隊が急行して川に落ちた人々の捜索を始めた。

 観光中だった男性(20)は、石伝いに川の中間にある高さ約1メートルの岩の上にたどり着いてから約5分後、川の水位が上がり始めた。男性は川水の中を岸に向かったが、最後は泳いで岸にたどり着いた。この男性は身長1.75メートル。約6分で水位は約1.8メートルまで上昇したという。 

 三門峡市湖浜区と黄河対岸の山西省平陸県の警察や応急管理部門の隊員が救助活動を行い、22日午後5時20分までに10人を救出した。うち6人は無事。2人はけがして病院に運ばれ治療を受けたが命に別状はない。2人は病院で死亡した。

 台湾の中央通信社によると、三門峡ダムが突然放水し事故につながったとの見方もある。同ダムの管理者は、事故当時、放水はしていないと述べた。

 中国では22年8月にも、四川省彭州市竜門山鎮の溪谷地帯「竜槽溝」で鉄砲水があり、キャンプなどに訪れていた観光客ら7人が死亡、8人が軽傷を負う事故が起きた。

◇出典

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1755784425007923169

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https://www.cna.com.tw/news/acn/202301230139.aspx

◇参考情報
甘粛のクロスカントリー大会で21人死亡 天候急変で