ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)などによると、江蘇省南京市の南京工業大学で、当局が新型コロナウイルス対策を理由にキャンパスの封鎖を宣言したことに学生が反発し、抗議集会を開いた。

 同大の3年生の学生は、AFP通信に対し「コロナ感染者1人が出たことを理由に、当局が5日間の封鎖を決めたため学生が抗議集会を始めた。学生は、キャンパスを離れることを許すよう当局に求めた」と話している。学生は、封鎖で感染することを恐れている。

 ネットの投稿映像によれば、南京工業大の学生集会で学生は「大学が強行するなら、新たなホンハイになる」と叫んだ。

 EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)の河南省鄭州市の工場で10月末から11月初めにかけ、工場内でのコロナ感染を恐れて、従業員多数が相次いで工場から脱出。その後、コロナ対策を巡り警官隊と従業員の衝突も起きた。

 湖北省武漢市の武漢大学でも4日、大学当局がコロナ対策を理由に封鎖を行った結果、感染者が増えているとして、学生約100人が抗議集会を開催。帰省を認めるよう求めた。

 野村証券のまとめでは、5日現在、中国53都市でなお「ゼロコロナ」政策が実施され、中国の全人口の3分の1に当たる人々が行動の自由が制限されている。

◇出典

https://www.rfi.fr/cn/%E4%B8%AD%E5%9B%BD/20221206-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%B8%80%E4%BA%9B%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%86%8D%E7%8E%B0%E5%8F%8D%E5%B0%81%E6%8E%A7%E9%9B%86%E4%BC%9A

https://www.cna.com.tw/news/acn/202212060388.aspx
https://www.cna.com.tw/news/acn/202212060280.aspx

◇参考情報
中国主要都市が「ゼロコロナ」対策緩和 「抗議活動が効果」と米国務省