20221206江 台湾の中央通信社によると、11月30日に死去した江沢民元国家主席(元中国共産党総書記)の遺体が5日、習近平国家主席ら最高指導者に伴われて北京市内の解放軍総病院(三〇一病院)から八宝山革命公墓に運ばれ火葬された。

 中国の報道によると、10月25日に行われた中国共産党20回党大会の閉幕式の途中、会場から連れ出されて注目を集めた胡錦濤前国家主席も、八宝山革命公墓に向かう前に同病院で行われた告別式に参加した。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、中国当局が江沢民氏の国葬などを大々的に行うのは、過度な新型コロナウイルス対策に抗議する「白紙運動」から国民の目をそらすためとの指摘が海外から出ている。
 香港のラジオ番組「頭条新聞」前キャスター、曾志豪氏は「中国当局は恐らく、そのような世論操作を行っている。しかし、大衆が比較的自由だった江沢民時代と、習近平時代を比べるのは避けがたい」と述べた。
 台湾華人民主書院協会の曾建元理事長は「江沢民氏の死去は予期されていた。中国当局が江沢民氏の死去を利用して政治的な世論操作をしようとしても、効果は限られる」と語った。


◇出典

https://www.cna.com.tw/news/acn/202212050247.aspx

https://www.cna.com.tw/news/acn/202212060038.aspx

https://www.voachinese.com/a/the-announcement-of-jiang-zemin-s-death-tests-the-resilience-of-the-blank-paper-revolution-20221204/6861894.html


◇参考情報
江沢民氏の遺体北京に移送 6日に追悼大会
江沢民元国家主席が死去 追悼方法が習政権の難題