
台湾の中央通信社によると、会社側は、コロナ感染を恐れて離職し帰省する従業員に、賃金や交通費として計1万元(約20万円)の支給を約束した。ネット情報によると、従業員は実際の支給が約束と異なるとして反発し、22日夜、約1000人が抗議集会を開いた。その後、防護衣姿の警官隊との衝突に発展した。
警官側が催涙弾を発射、一部が鉄パイプで従業員を殴打した。従業員側は石を投げたり消火器使うなどして反撃。車やPCR検査所を破壊するなどした。
23日の夜明けとともに従業員は数千人規模に拡大。午前中には警察の阻止戦を突破した。午後に入り、応援の武装警察隊が反撃し、従業員は宿舎に戻った。従業員多数がけがしたほか、約40人が拘束されたという。
ホンハイの鄭州工場では10月末ごろ11月初めにかけ、新型コロナウイルスの感染を恐れて従業員多数が相次いで工場から脱出する騒ぎが起き、会社側は手当支給で引き止めを図った。その後、多数の従業員を新たに雇用したが、手当やコロナ対策の隔離に不満が高まっていた。
鄭州工場は、鄭州航空港区にあり、米アップルのiPhoneの受託製造で世界最大。従業員は数十万人に上り都市並みの規模がある。
○ホンハイ鄭州工場で従業員多数が脱出 構内でコロナ感染が拡大
◇参考情報
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/huanjing/gt2-11232022041415.html
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/jingmao/bx-11232022112317.html