中国メディアの封面新聞などによると、広東省潮州市饒平県の国道で5日、米電気自動車（ＥＶ）大手テスラの「モデルＹ」が猛スピード暴走して4人をはね、2人が死亡、運転手を含む3人がけがする事故が起きた。警察は運転手を拘束し、事故原因を調べている。（写真は新民晩報のサイト画面）

　香港メディアの東網によると、テスラ車は制御不能となり、時速198キロで約2キロ暴走。途中で車数台に衝突した。現地の警察によれば、飲酒運転の疑いはなく、車両に対する検査を進めている。

　運転手の男性（55）によると、モデルＹを運転して、5日午前6時ごろ自身が経営するセメント工場前に止めようとしたが、ブレーキが効かなかった。やむなく運転を続けたところ加速が始まり、バイクや自転車3台にぶつかった。その後、左前輪のタイヤがパンクしたが車は走り続け、3輪バイクや自転車を次々にはね、最後は商店前に停車中のトラックとワゴン車にぶつかって停車した。

　台湾の中央通信社によると、この事故でバイクと自転車に乗っていた女子高校生ら2人が死亡した。テスラはロイター通信に対し「警察が現在、第三者機関に原因解明を以来している。当社は、積極的に必要な協力を行う」とコメントした。