20221110独 ドイツ政府は9日、安全保障上の懸念を理由に、自国の半導体製造2社に対する中国の買収を拒否する決定を行った。ロイター通信を引用し、米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。(写真はFRAのサイト画面)

 半導体製造2社は、独西部ドルトムントを拠点とするエルモス・セミコンダクターと、南部バイエルンのERSエレクトリック。ハーベック経済・気候保護相は声明で「半導体の分野では、ドイツと欧州は、技術的・経済的主権を保つことが重要だ」と強調した。

 ドイツは、中国への経済依存と警戒の間で揺れている。シュルツ首相は4日に企業団表団を率いて訪中し、中国から大規模な受注を実現した。また、独政府内の反対を押し切って中国企業によるハンブルグ港への出資を許可した。

◇出典

https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/7-11092022132248.html