国家衛生健康委員会の7日の発表によると、中国全土で6日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者は有症が535人、無症状が4961人の計5496人だった。うち広東は有症が224人、無症状が1882人の計2106人、内モンゴルは有症57人、無症状976人の計1033人で1位と2位。内モンゴルの中でフフホトが、有症55人、無症状958人の計1013人で、感染者の大多数を占めた。（写真は東網のサイト画面）

　香港メディアの東網によると、内モンゴルのフフホトの新城区では4日、封鎖中の住宅団地で女性（55）が12階の自宅から地上に転落した。門は溶接で封鎖されており、娘がＳＮＳなどで救助を求め続けたが管理会社や当局の応答はなかった。約40分後、女性はようやく病院に運ばれたが、死亡が確認された。警察は女性が抑うつ症状だったなどと発表した。ネット上では住宅団地の封鎖方法などに批判の声が上がっている。　

　台湾の中央通信社によると、中国共産党の第20回党大会が終了後、中国ではコロナ感染が拡大。4日現在、全国31省（自治区・直轄市）のうち27省で新規感染者がみつかった。当局は「ゼロコロナ」政策を続けているが拡大を抑え込めていない。

　ツイッターには、当局の封鎖などに対策に反発する民衆と警察の衝突の映像が多数投稿されている。広東省深セン市南村山、四川省南充市河南省鄭州市、湖北省武漢市などで、民衆がＰＣＲ検査所を破壊したり自主的に封鎖を解除したもようの映像が拡散している。