20221028鼠 香港衛生署衛生防護センターの26日の発表によると、中国本土の国家衛生健康委員会から同日、チベット自治区山南市で肺ペストの患者1人を確認したとの通報を受けた。肺ペストは最悪のペストとされ、治療が遅れると重い肺炎で死亡する。

 同委員会によれば、患者は山南市に住む男性(38)で、同市錯那県の牧畜民。9月24日に発症して25日に死亡し、翌26日に肺ペストと診断された。

 同センターの報道官によると、肺ペストはペストの一種。げっ歯類の体にいたノミを媒介にヒトに伝播。ヒト間は呼吸器からの飛沫で感染することがある。潜伏期は1~4日。寒気や発熱などの症状が現れ、早期に治療を受けないと死亡する。

 同センターによると、中国本土では2019年11月、内モンゴル自治区の男性と女性が、肺ペストと診断された。

 中国では、ペストの80~90%を占める「腺ペスト」の患者はしばしば発生。今年7月には寧夏回族自治区銀川市で患者1人がみつかった。最近4年間は、内モンゴルと寧夏で毎年患者が確認され、19年には全国5人が発症し1人が死亡した。

◇出典

https://www.info.gov.hk/gia/general/202210/26/P2022102600594.htm

https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/cnnews/20221026/bkn-20221026180112567-1026_00952_001.html

◇参考情報

寧夏で「腺ペスト」患者確認 内モンゴルで感染ペスト感染で1人死亡、35人を隔離 内モンゴル