20221026英米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、インド系で初の英国首相に就任したスナク氏(42)について、中国に対する姿勢がどのようになるか内外の注目が集まっている。
(写真はRFAのサイト画面)
 スナク首相は、中国への強硬姿勢を訴える一方、英中の経済関係強化を主張したこともあり、英国メディアからは矛盾を批判されたことがある。

 スナク首相は、トラス前首相と英与党保守党の党首選を戦った際「中国は英国と世界の安全にとり、最大の驚異だ」と述べたほか、中国政府が英国内に約30カ所設置した中国語教育機関の孔子学院を閉鎖すると主張した。英情報局保安部(MI5)による中国スパイの取り締まり強化を呼び掛けたこともある。

 一方で、シンガポール紙の聯合早報は「ビジネス界出身のスナク首相は、対中現実派とみられてきた」と指摘。財務相時代には、英国が中国との経済関係を強化する必要があると主張していたことを取り上げた。 スナク首相の硬軟両用の対中姿勢について、英国のメディアからは、ことわざを用い「ケーキを持ちたいし、食べたい」(二兎を追っている)との批判を受けたことがある。

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