20221026鄭 香港メディアの東網によると、河南省鄭州市で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海(ホンハイ)精密工業の現地工場では、約30万人の従業員に対し構内食堂での飲食が禁止されるなど対策が大幅に強化された。反発する従業員が会社側と衝突し、けが人が出たとの情報がある。(写真は東網のサイト画面)

 鄭州航空港区にある鴻海の工場は、米アップルのiPhoneの受託製造で世界最大。会社側が19日、コロナ対策のため構内の食堂での飲食を禁止すると通知。宿舎に食事を無料配達すると通知した。また、工場内で医療機関用のN95マスクの着用や毎日のPCR検査を義務付けた。

 河南省衛生健康委員会の25日の発表によると、24日に確認されたコロナの新規感染者は、有症が6人、無症状が19人の計25人。うち鄭州市は有症が6人、有症が15人の計21人だった。

 ネット情報によると、鴻海の工場内で感染者が多数発生し、深夜に大型バスで運び去られた。工場内には医療スタッフがいない上、食料や医薬品が不足している。工場外に食品を買いに出ようとした従業員が防疫係員に止められて衝突に発展。係員が刺殺されたとの情報も流れている。

 鴻海の広報担当者は20日、鄭州工場の生産は正常に行われ、コロナ感染拡大の影響はないと述べた。鄭州工場は近く、最新のiPhone14の生産能力を拡充する。

◇出典

https://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/cnnews/20221025/bkn-20221025153432641-1025_00952_001.html

https://wsjkw.henan.gov.cn/2022/10-25/2628309.html