米紙ニューヨーク・タイムズの19日の報道によると、チベット自治区のラサは、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が1カ月を超え、ネット上では生活苦からの救助を求める声が挙がり始めた。(写真はRFAのサイト画面)
ラサは人口約90万人で70%がチベット族。8月8日に感染者が確認後、一部で都市封鎖が始まり、全市こ拡大した。新疆ウイグル自治区北西部の伊寧市も8月初旬から都市封鎖が続いている。
ラサは人口約90万人で70%がチベット族。8月8日に感染者が確認後、一部で都市封鎖が始まり、全市こ拡大した。新疆ウイグル自治区北西部の伊寧市も8月初旬から都市封鎖が続いている。
チベットは新疆は、日常的に中国政府の抑圧を受けているため、住民は通常声を挙げないが、都市封鎖により状況が絶望的となり、救援を求め始めたもようだ。公式メディアの注目を集めようとしたり、検索サイトで上位表示されるよう工夫する動きもみられるという。
ネットの投稿によれば、ラサの一部住民は、家族5人とともに建築中のマンションの一室に隔離され、10日のPCR検査で陰性となったが、隔離を解除されなかった。その間、同じ部屋に陽性者の男性1人が送り込まれた。いずれも少数民族の回族だという。
漢族の住民の1人は、ルームメイトら5人と隔離され、全員が陰性だったが、建築中のマンションを転用した隔離施設に送られた。トイレの床が水浸しであるなど環境は劣悪で、食事も十分に与えられなかった。
伊寧市の住民からも、自宅マンションが鎖で封鎖されたなどの声が挙がっている。食品の配給も十分でく、栄養不足で子どもの抵抗力が低下し、発熱しやすくなったなどと訴えている。
◇出典
https://cn.nytimes.com/china/20220919/tibet-covid-lockdown/
https://www.cna.com.tw/news/acn/202209200231.aspx
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/7-09202022144417.html
◇参考情報