20220916西 ドイツの国際公共放送ドイチェ・ベレ(DW)によると、カナダのトロント大学ムンク国際問題公共政策研究所傘下の「シチズンラボ」は13日発表したリポートで、中国の警察が2016年以降、チベットで90万~120万人分のDNAサンプルを採取したと指摘した。専門家は、現地住民に対する統制強化が目的と指摘している。(写真はDWのサイト画面)で

 チベットの人口は366万人。リポートの内容が事実なら、サンプルの数は、人口の4分の1から3分の1を占める。リポートによれば、サンプルには幼稚園児も含まれていた。

 サンプルの採集時期は16年6月から22年7月まで。新疆ウイグル自治区トップ在任中の過酷な統治で知られる陳全国氏が、チベット自治区トップに在任中に始まり、後任が引き継いだとみられる。陳氏はウイグル自治区での人権侵害と宗教弾圧で、米国務省から20年7月、制裁対象に指定された。

 シチズンラボのリポートによると、中国当局はDNAサンプル採集について犯罪取り締まりと行方不明者の捜索、治安維持が目的と称している。ただ、警察権力に対する監視がない限り、現地警察は任意の目的でDNAのデータベースの利用が可能となる。
◇出典

https://www.dw.com/zh/%E5%8C%97%E4%BA%AC%E6%96%BC%E8%A5%BF%E8%97%8F%E5%A4%A7%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E6%8E%A1%E9%9B%86dna-%E6%A8%A3%E6%9C%AC%E6%95%B8%E6%81%90%E7%A0%B4%E7%99%BE%E8%90%AC/a-63125687