
朝鮮半島派遣の機甲歩兵部隊配置
25日付米紙ウォールストリートジャーナルを引用し、中国は北朝鮮との国境880キロで防御を強化したと報じた。中国は、国境警備の新部隊を結成し配置したほか、山間部では無人機を使い24時間態勢で監視を続けている。核爆弾や化学兵器を想定した地下防御工事も行った。
中国軍はまた国境地区の部隊再編や再配置を進めるとともに、部隊装備のレベルアップを実施。また、6~7月には、特殊部隊、空挺部隊、機甲歩兵部隊の訓練を行った。うち機甲歩兵部隊は最近華東地区から移動したもので、最新兵器を装備し有事の際は北朝鮮に派遣される。
偶発的な衝突と難民流入を懸念
偶発的な衝突と難民流入を懸念
首都ワシントンに本部を置く民間団体の軍備管理協会のダリル・キンボール執行役員は「中国は、米国と北朝鮮の間で偶発事件をきっかけに軍事衝突が起き、難民が押し寄せることを恐れている」と述べた。
マティス米国防長官は先月議会で証言し「米国は極力、大惨事を招く戦争を避けたい。北朝鮮に武力行使すれば1953年の朝鮮戦争以降で最大の苦しい戦争になる」と述べた。
中国外交部報道官は24日「朝鮮半島問題の解決で軍事的手段を選択肢にしてはならない」と語り、情勢を悪化させる言動をしないよう呼び掛けた。