中国共産党の幹部を養成する中央党校の元教授で、米国に亡命した反体制派の政治学者、蔡霞氏が6日、米專門誌フォーリン・アフェアーズ(電子版)に論評を寄せ、10月の党大会で習近平総書記(国家主席)の続投が決まるのは確実だが、党内エリートの不満は激化し、戦争や社会混乱、経済危機のリスクが高まるとの見方を示した。

 蔡氏の論評によれば、習氏が3期目の総書記に就任後、中央集権的な経済政策をさらに強化。社会の統制も強めるため「中国はますます北朝鮮のようになる」。対外的には、南シナ海の軍事化を急ぐほか、台湾統一を強行しようとする。

 習氏が3期目の任期内で行う政策により、戦争の危機が高まり、社会は混乱、経済危機が深まり、党内エリートと住民の不満が一層激化することは避けられない。

 蔡氏によれば、中国が習氏の路線を変える唯一の方法は戦争で、「最も恐ろしく、致命的なことは戦争の中で屈辱的な失敗を犯すこと」。習氏が台湾を攻撃すれば、戦争は計画通りに進まず、台湾は米国を支援を受けて侵攻を阻止。中国本土も深刻は破壊を受ける。 

 蔡氏は、日清戦争での中国の惨敗が、清朝崩壊の基礎となったことを引き合いに「こうなれば、習氏の辞任だけでなく、中国共産党の瓦解に道を開くことも可能だ」と指摘した。

◇参考情報
コロナや経済危機で習氏の続投困難 ソロス氏が見解
世界10大リスク、1位は中国の「ゼロコロナ」失敗