20220809中 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、中国軍は8日、台湾周辺で海空の「実戦合同演習」を行うと発表した。中国国防省は、対潜水艦戦と海上への攻撃が演習の重点になると指摘した。ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問への反発から始まった中国の軍事演習は、終わる兆しがなく、中国軍による台湾海峡中間線の突破が常態化しそうだ。(写真は星島日報のサイト画面)

 中国軍の演習は、ペロシ氏の台湾出発から24時間たった4日、台湾本島を囲む6つの海域で、史上最大規模の実戦演習として始まった。当初予告の7日正午では終わらず、台湾本島周辺での演習を続けている。

 台湾国防省によると7日午後5時までに、中国軍機66機が飛来し、うち22機が台湾海峡中間線とその延長線を越えた。中国軍の艦艇14隻も中間線を突破した。

 中国軍は演習海域を中国の南北に広げた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国軍は8~9日、広東省湛江市東方沖の東シナ海で、実弾射撃訓練を行うと発表。また、中国北方の黄海南部と渤海でも、演習を行うと予告した。中国軍は演習期間を、渤海は8日午前0時から9月9日午前零時の1カ月とした。黄海では8月6日~15日、毎日午前8時から午後6時まで実弾射撃を行うという。

◇出典

https://www.voachinese.com/a/china-continues-military-drills-around-taiwan-20220808/6691470.html
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/cmh3-08082022072303.html

◇参考情報
中国ミサイル5発が日本のEEZに落下 一部は台北上空通過
米下院議長、台湾総統と会談 支援の継続を強調