中国メディアの工人日報などによると、天津市北辰区天穆鎮の住宅団地で19日午前7時15分ごろ、ガス爆発があり、6階建て集合住宅の一部が崩壊した。住民ががれきに閉じ込められ、救出活動が行われた。
 同日午後5時40現在、11人が重軽傷を負い、3人が行方不明。2人が救出されたが、1人は重体とみられ、病院で手当てを受けている。

 別のメディアの上游新聞によると、ガス爆発が起きたのは集合住宅の3階の1戸。上下の階を中心に、建物一部が崩れ落ちた。この住宅団地では、都市ガス会社の津燃華潤燃気が天然ガスを供給している。
 中央政府の黄明立・応急管理相は、テレビ会議システムで、天津市の下部機関から現場報告を受けた後、事故原因の究明を指示した。また、各地でガス爆発事故が連続していることから、全面的な安全点検を指示した。

 中国では、住宅や商店のガス爆発がしばしば発生。天津市宝テイ(土へんに低のつくり)区の北城東路と呉蘇路の交差点付近で今年6月21日、道路工事で漏れたガスが爆発し23人が重軽傷を負った。同じ日に、山東省泰安市の住宅団地の1階飲食店で21日午前、ボンベ入りのプロパンガスが爆発し、1人が死亡、12人が重軽傷を負った。
湖南長沙の飲食店で爆発 消防士1人死亡