20220621雨中国では南方の福建、広東、広西の3省(自治区)の平均雨量が621ミリと、約60年ぶりに記録を更新する一方、北方では河南省で気温が摂氏40度を超えるなど、南北で極端に異なる気象状況となっている。台湾中央通信社が20日、中国本土の報道を引用して伝えた。(写真は香港01のサイト画面)

 広東省などを流れる珠江流域では、支流など117本が警戒水位を突破。省都広州市では15日、中心部で100年ぶりの水位を観測。フェリーが運休した。北方の河南、山東、河北南部は、多くの地方が40度前後となり、6月の最高気温記録を更新した。

 河南省では16日、52県市で最高気温が40~42度を記録。鄭州も、全国の省都で今年初めて、40度を記録した。河南省の西峡観測所では、地表の温度が74.1度に達した。河南省水利庁によれば、同省は既に軽度の干ばつが発生している。

 気象の専門家によると、西太平洋の亜熱帯高気圧が弱い一方、北の寒気が南下しており、降水帯が南方に長期停滞する原因となっている。南北の極端な気象状況は23日ごろから緩和する見通し。
広州市中心部に洪水赤色警報 街路が一部冠水
南方7省区に洪水の緊急対策指令 大雨なお継続