20220530天
 香港メディアの香港01によると、中国天津市の天津、南開の2大学で26日、当局の新型コロナウイルス対策に反発する学生が抗議集会を開いた。学生は夏休みを前に、封鎖を解いて帰省を認めるよう求めた。両大学は29日までに要求を受け入れ、帰省を認めた。(写真は東網のサイト画面)

 天津、南開の2大学は、天津市を代表する有名大。新型コロナ対策で、学生が構内に足止めされている。ネットの投稿画像によると、26日夜、天津大では構内の広場に数百人が集まり「形式主義打倒、官僚主義打倒」などのスローガンを叫んだ。南開大でも同様の集会が開かれた。

 香港メディアの東網によると、天津で今年1月、新型コロナの感染者を確認後、多くの大学が構内を封鎖。その後も対策が厳しさを増している。教職員と家族は出入りが自由なことや、構内では生活必需品などの価格が上がっていることも、学生の不満の原因となっている。

 天津大では26日に続き28日にも抗議集会が行われ、夏休み前の期末試験の時間と方法、夏休みの期間と帰省手順などを明確に示すよう求めた。

 天津市では、コロナ対策が強化され、PCR検査を27日午後7時から開始すると通知し、全住民に対し、検査終了まで自宅などに待機するよう指示した。

 中国では北京市でも最近の半月間、北京大や北京師範大など多数の大学で、コロナ対策に抗議したり、帰省を求める学生の集会が相次ぎ行われている。
中国トップの専門家、「ゼロコロナ」疑問視の論文