20220524広台湾の中央通信社によると、電子機器受託製造(EMS)大手のクアンタ・コンピューター(広達電脳)の上海市松江区の工場で21日、工員による騒乱が起き、構内にある台湾人幹部の宿舎にも侵入した。同社は同通信社に、既に操業は回復し生産に影響はないと述べた。この工場の騒乱は今月に入り2回目となる。けが人はなかった。(写真は香港星島日報のサイト画面)

  台湾紙の中国時報によると、新型コロナウイルス対策のため、この工場では外部との出入りを遮断した上、工員が泊まり込みで生産を続けていた。台湾人幹部は、工場封鎖のストレスや超過勤務手当への不満が、騒乱として爆発したものとみている。この工場では先に、工員が構内で飛び降り自殺する事件も起きたことも、騒乱のきっかけとなったとみられる。

 21日夜、工員は台湾人幹部の宿舎に押し入ると「台湾の犬は、台湾に帰れ」、「資本主義を打倒せよ」、「台湾を取り戻せ」などと絶叫。窓ガラスの一部が石で割られた。幹部は、経営陣に助けを求めたが見て見ぬふりだったという。通報を受け、警察官が21日は2~3人、22日にはさらに特殊警察部隊の数人が出動した。

 同社の松江区の工場は、米アップルのノートパソコンなどを受託生産。台湾紙の経済日報によると、新型コロナによる上海市のロックダウン(都市封鎖)と工員の騒乱の影響で、同社が手掛ける「MacBook Pro(マックブックプロ)」の新モデルで深刻な品不足が起きている。

◇出典

https://www.chinatimes.com/newspapers/20220523000558-260301?chdtv

https://www.chinatimes.com/realtimenews/20220522003231-260409?chdtv

https://www.cna.com.tw/news/afe/202205230021.aspx

https://udn.com/news/story/7240/6298124

◇参考情報
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